フロントエンドエンジニアのみなさんにこそおすすめしたいCMS

今日はゲーム大好きおじさんではなく本業のWeb制作者として、a-blog cms Advent Calendar 2014 の7日目として参加しているエントリをお送りします。
a-blog cmsは、アップルップルが開発・販売する、サーバインストール型のコンテンツマネージメントシステム(CMS)です。今回は、a-blog cmsがフロントエンドエンジニアのみなさんになぜおすすめなのかをご紹介してみたいと思います。


CMSを機能で論じるのはナンセンス


00年代中頃から、MovableTypeをきっかけにブログ文化や運営者自身で更新できる仕組みというのは、一般に十分普及したのではないかと思っています。その中でたくさんのCMSが生まれ、使われてきました。
Web制作者としては、よりよい機能を短い工数でお客様にフィットした状態でお納めしたいという思いがあるわけですが、そのためにはCMSを機能ではなくカスタマイズ性で考えるというスタンスが必要なのではないでしょうか。

CMSが多機能なことはもちろんありがたいのですが、世にあるCMSはいずれも多機能をうたい、そして一般的なサイトを作るのに求められている機能というのはほぼ出揃っていると言えます。ですので、ここで考えたいのは制作時に必要なのは「その機能を作成すること」ではなく「その機能をお客様にフィットする形にカスタマイズすること」なのです。

a-blog cmsのモジュール(機能)とその実装

a-blog cmsでは、登録したデータを表示するために「モジュール」という機能ごとの記述を使用します。

このモジュールは、アップルップルの受託制作やユーザーの声を反映して、サイトを作るのに必要な機能が多数取り揃えられています。
ですので、必要な機能の実装は「その機能のモジュールを作る」のではなく「既存のモジュールをお客様にフィットする形にカスタマイズしていく」という作業になります。

このモジュールのカスタマイズは、登録データ表示の条件(どんな条件のデータを表示する? 何件表示する? など)は管理画面で設定し、登録データの表示はHTMLで行います。ブラウザとHTMLで完結するので、カスタマイズにはPHPなどのプログラムを扱うバックエンドエンジニアさんがいなくても、HTML, CSSがわかるフロントエンドエンジニアさんがいれば可能になります。

バックエンドエンジニアさんって、すごいんです

CMSのカスタマイズには「ちょっとPHPを書けばOK」ということを耳にすることがありますが、私を含めたPHPが書けない制作者(デザイナーさん、コーダーさん)というのはたくさんいます。こうできたらいいなというアイデアを持っていても、手持ちの技術+プログラムの能力が必要になるシーンというのはあって、そこでプログラムの基本を学ぼうとした方も多いのではないかと思います。

ですが、実際にプログラムを書くというのは敷居が高く、わかる方にしてみればちょっとしたことでも、基本のお作法をしらないレベルからでは、それを学ぶのにかかる時間というのが本当に多くかかってしまいます。時間がかかっても自分のものにできればいい方で、いろいろ頑張ったけれどよくわからなくって……という結果になってしまうこともあります。バックエンドエンジニアさんって、すごいですよね。

その工数、a-blog cmsが受け持ちます

フロントエンドエンジニアさんがバックエンドエンジニアさんの領域までがんばる理由が「カスタマイズに必要だから」というのであれば、機能作成やカスタマイズプログラムの工数は別の誰かにお任せしてもいいんじゃないでしょうか?
そして、a-blog cmsのスタンダードライセンス(50,000円+消費税)をバックエンドエンジニアさんの工賃と考えると、なんだかちょっと肩の荷が降りたような気がしませんか? 「ちょっとPHPを書けばOK」な機能作成はそちらにお任せして、より使いやすくするカスタマイズに時間を割いて、お客様(+利用者)に喜んでいただきましょう。

どんなCMSだって「簡単」「なんでもできる」「直感的」かどうかは、カスタマイズ次第。でも、HTML, CSSでのカスタマイズで、お客様のためのいい仕組みができあがるのなら、がんばってみようという方も多くなるんじゃないかなと思います。難しい部分はa-blog cmsが、なんとかしてくれます。

PHPなどのプログラムで挫折してしまったみなさん、まずはダウンロード・インストールして自分の目で見て「これはいけるぞ」と思えるか試してみてはいかがでしょうか。
それではまた。


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