名村晋治さんの「Webディレクターとしてのアイデア思考法」に参加しました

2012年10月26日、名古屋駅前のコワーキングスペース「ベースキャンプ名古屋」でのセミナーイベントとして、名村晋治さんによる「Webディレクターとしてのアイデア思考法」が行われました。
名村さんのセミナーはWCAN、WCANワークショップとして複数回参加していますが、毎回知見がひろがるのもさることながら、聞き終わったあと元気になる不思議な力があります。


セミナー概要

Webディレクターとして最も重要な要素である「アイデア」を練りだしていく上で、更に上位にあるのは「アイデアの種の収集力」です。 そして「アイデアの種」を「使える形」に練りあげていく思考法までを習慣化することで、思考力は格段に上がっていきます。 Webディレクターだけではなく、常に「考える」事が求められるクリエイターにとって自分の頭の中を仕事で使うための手法を紹介していきます。

講師:株式会社サービシンク 名村晋治さん

「アイデア」ってなんだ?

セミナーの冒頭で「なかなかアイデアが出ないという方」として挙手したのですが、これはアイデアが出ないというよりも「諸々の事柄に対して経験による積み重ねで対応してしまって、真新しいなにかが出てこない」というイメージからのものでした。
しかし、セミナーが進むうちに自分は「アイデア」というものを難しく、またはちょっと間違って考えていたのかな、と意識が切り替わっていきます。

アイデアを出す理由=解決しなければ行けない問題があるから。

そうです。どうしてアイデアを出すかと言えば、なんとかしたい問題があるからです。
もちろん現状の考え方でもある程度は解決できるのですが、よりよい解に向かう為には「表層の問題と真の問題」「誰にとって問題なのか?」をよく考える必要があるということが言えます。
正確に言えば、考えて考えて考えて考えて考える必要があります。

観察力と感度を上げて、意味をよく考え、自分なりの答えを出す。決して難しいことではないはずですが、そのためには普段の生活の中での「気にする力」を持ち、それを持続させることが必要となります。
日々の業務の中で「アイデア力」が下がっていると感じるなら、そういった観察力・感度が鈍っているのかもしれません。

「熱」を感じるディレクター、名村さん

今回は「Webディレクターとしてのアイデア思考法」というタイトルのセミナーですが、ここで敢えて本題の「アイデア思考法」を外して「Webディレクター、名村さん」について書いてみたいと思います。

名村さんは「お話を聞き終わったあと元気になる」という不思議な魅力の持ち主です。
その源はどこにあるかと考えると、それは姿勢、発声、話調という五感にも感じますし、自分の持っているものを全て伝えよう、お客様の仕事を良くしよう、という気持ちにもあるでしょう。それらが合わさってダイレクトに伝わってくる、というところかもしれません。
そして、一緒にがんばろう! と励まされるような気持ちになります。

名村さんのルーツの一つとして「役者」があるそうです。役者さんというのは言葉、動き、表情、立ち居振る舞い、空気感、見えるもの見えないもの全てを使って「思いを伝える」お仕事だと思いますが、そう考えると名村さんの「役者魂」はディレクション業に舞台を変えて生き続けているのだなぁ、と感じます。

ディレクターというのは、誰しも「お客様の仕事の役に立ちたい」「スタッフみんなでいい仕事をしたい」という気持ちを持っています。でも、ことそれを「伝える」ということについては苦手としている方も多いのではないでしょうか。
「お客様、スタッフにこの思いがもっと伝わったらな」という悩みを持っている方には、ぜひ名村さんのセミナーをおすすめします。セミナーの主題に加え、ディレクターという名の役者のあり方を学びつつ、元気になれる。そんなお得な時間を過ごせます。

名村さん、ありがとうございました。


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