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80年代のゲームキャラクターのこと

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ドットを食べて35年

2015年3月31日、バンダイナムコゲームスからバンダイ・ナムコ統合10周年記念企画として「カタログ IP オープン化プロジェクト」として全17タイトルの自社外活用を推し進める企画が発表されました。
大変夢のある企画であると思う一方、統合10周年記念企画であるにもかかわらずバンダイのIPは1タイトルも無いことや、80年代のタイトルに限られていること、というよりやっぱり・また80年代キャラクターから抜け出せないのかというもどかしさを感じるところもあるのです。
今回は、2015年現在でも輝きを失わない80年代ゲームキャラクターと、それ以降のゲームキャラクターについて書いてみたいと思います。


80年代ゲームキャラクターの魅力とは?


2015年5月には、アメリカで80年代のゲームをテーマにした映画「Pixels」の公開も控え、30年以上愛されるゲームキャラクターたちは未だに活躍を続けています。


▲「Pixels」原案となった短編動画

素直に嬉しい、すごいと思いますが、そもそもなぜこの世代のゲームキャラクターはことさらに取り上げられることが多いのでしょうか。漠然と考えていたことについて、思うままに書いてみます。

1. 選択肢自体が少なかった

80年代のビデオゲームブレイク期に様々な名作が生まれたことは確かですが、特に80年代前半はそれ以降に比べてまだゲームタイトルの選択肢そのものが少なかったというのは一つの事実ではないかと考えられます。少ない選択肢=共通の体験として、多くのゲーマーたちの記憶に残っており、説明なしに伝わる共通言語であり、ビデオゲームを端的に表すアイコンとして扱われたと言えるのではないでしょうか。

2.「タレント」ではなく「キャラクター」であった

80年代とそれ以降のゲームキャラクターの違いとして、技術の向上による表現の進化が挙げられます。それは数マスX数マスのドット絵だったものが美しい絵として認識できるものになったり、動き、声など様々な意味で80年代では考えられないレベルの進化を遂げたと言ってよいでしょう。ただ、それが全面的に良いものだったかと言えば、反面プレイヤーの想像力を制限してしまうという見方もあったのではないかと思います。それぞれのプレイヤーの思い入れを受け止めるにあたって、80年代当時のゲームキャラクターたちはいい意味で未完成であったことが幸いしたとも想像してしまうのです。

私の考える「キャラクター」と「タレント」の違いという意味では、任天堂が関与していないと言われる映画「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」が正直なところ無理やり感や視聴者の中にモヤモヤしたものを残す反面で1996年のPSソフトを元にした2002年の映画「バイオハザード」や同じく1996年原作、2001年映画化の「トゥームレイダー」については比較的すんなりと受け入れられヒットしたという例で捉えていただけるとわかりやすいかもしれません。

3. 単純な要素による視認性の高さ

キャラクターの造形が高度化していく90年代以降に比べ、80年代ゲームキャラクターたちの優位性として単純な要素による視認性の高さがあるのではないかと考えています。
ことキャラクターとして使うのには実写やそれに近い写実的なキャラクターよりも、より視認性の高い単純な要素で構成された80年代ゲームキャラクターの方が使いやすいというメリットがあるのではないでしょうか。
また、現代のキャラクターたちに比べてプリミティブな80年代ゲームキャラクターたちは、あまりゲームに触れてこなかった方には「これぞゲーム!」と納得する要素が強いように感じます。ピコピコ音=ゲーム、のようなイメージのように、アニメでも漫画でもなく、ゲームのキャラクターであることを感じさせるのは、前述の映画「Pixels」のような、いわゆるドット絵であったりするのかもしれません。

生き残って欲しい「キャラクター」


ミスタードリラー ドリルスピリッツ

ミスタードリラー ドリルスピリッツ公式サイトより

こういったことを考えていくと、例えば冒頭に話題に出したナムコであれば、ミスタードリラーシリーズは80年代ゲームキャラクターたちに近い素地を持っているのではないかと思いますが、1999年の初代以降、2004年のニンテンドーDS用ソフト「ミスタードリラー ドリルスピリッツ」を最後にパッケージソフトから撤退しています(ダウンロード、携帯電話用アプリとしては2010年ミスタードリラーVSが最終作)。
実働わずか5年という短命ということになり、正直失われるのが惜しいほどの良キャラクターです。もちろん新作が出てくれるのが一番嬉しいのですが、オープンIPプロジェクトなどで新たな命を吹き込んで欲しいと願ってやみません。

ミスタードリラー FANサイト ススムの家

今回、90年代以降のゲームキャラクターたちの動向についても色々と調べていたのですが、各メーカーごとやアーケード、家庭用の別も含めると大変多くなってしまいましたので、今回は一旦このへんで。
80年代のゲームキャラクターが活躍するのはもちろん嬉しいんですが、90年代以降にももっともっと光が当たって欲しいですし、それだけの力があると信じています。


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